カルシウム
役割は
30歳以降、骨量は少しずつではあるが減少していく。
そのとき、カルシウム摂取量を多くすることにより骨量、
特に腰椎骨密度の減少を少なくすることが期待できるといわれている。
閉経女性では閉経後5年間に、海綿骨で著しい骨量減少
(年間約3%)が起こる。
これは、エストロゲンの急激な減少に
よるものであり、カルシウム摂取量を増加させても、
カルシウム吸収量は増加するが冗進した海綿骨量の減少を抑止する
ことはできない。
しかし、皮質骨の骨量減少はカルシウム摂取量を増やすことにより
抑制することが可能である。
さらに、閉経5年以降のカルシウム摂取量の増加は、
特に皮質骨骨量の減少を阻止する効果が期待できるといわれている。
骨の強化、神経過敏、骨粗鬆症、筋肉のけいれん、硬直、精神不安定
不眠などを防ぐ、
欠乏すると
カルシウムが不足すると骨密度も低下する、そのメカニズムはこうだ。
まず、体内のカルシウムの99%は骨や歯に存在し、
内臓を守り体を支えている。
残りの1%は血液中や筋肉、脳にあって、神経のいらだちを抑え、
筋肉を収縮させて心臓の活動を規則正しく保つ働きをする。
この1%のカルシウムが足りなくなると、体は不足分を骨から取り出し、
血液中のカルシウム量を定に保つ仕組みだ。
このため、不足が長引くと、骨のカルシウムが減少しスカスカになってしまう。
血液中のカルシウムも補えないため、血行が悪化し肩こりやいらいら、
さらには動脈硬化や高血圧の原因にもなる。
そこで、日々十分なカルシウムを摂る必要があるわけだが、
ここで欠かせないのがマグネシウムの存在だ。
マグネシウムは血液中のカルシウムの作用を助け、
動脈硬化や高血圧、心臓病の予防につながる。
ビタミンB群とともにエネルギー代謝や核酸の合成に
関わるといった重要な役目もある。
カルシウムとマグネシウムのサプリメントは、
1対1から2対1のバランスで摂るのが理想的だ。
カルシウム・マグネシウム、ここに注意
腎臓などの病気でビタミンDを治療薬として服用している場合、
カルシウムをサプリメントで摂ると、カルシウムが過剰に吸収されて
筋肉や肺、腎臓にたまり、過剰症として腎不全などを起こすことがある。