便秘

便秘

一般的に3日以上便の出ない状態を便秘という。
通常、便の7割から8割は水分で、残りの約2割が腸内細菌や
食物繊維、食べ物のかす、はがれ落ちた腸粘膜の細胞からなる。

便によって大腸が刺激を受けると、大腸の蠕動(ぜんどう)運動が
活発になり、スムーズに便が出る。

だが、便のかさ(体積)が少ないと、大腸壁が刺激を受けないため、
運動が起こりにくいこれが便秘の原因だ。

食物繊維が便秘にいいというのは、食物繊維には水分を保ち、
便のかさを増やす働きがあるからである。

また、排便を我慢しているうちに、直腸が便意に鈍感になり、
便秘になってしまうケースもある。

こうして便秘のために何日も便が出ないままでいると、
残っている便からさらに水分が吸取されてカチカチに固くなり、
ますます排便しにくくなるという悪循環に陥ってしまうのだ。

そのほか、デスクワークばかりで運動をしないために腸の働きが
悪くなるとか、抗生物質を飲み続けているために腸内の細菌が
死滅してしまうことも便秘の原因となる。

こんな症状のときは要注意

便秘に腹痛や発熱を伴う場合は、慢性腸炎の疑いがある。
また、便通が完全に止まり、ガスも出なくなってお腹がふくれ、
激しい腹痛が起こったら、腸閉塞や腸管癒着の危険性があるので、
すぐに病院へ。

便秘を放置しておくと、痔や肝臓障害、肌荒れ、アレルギー、
コレステロール血症、胆石、大腸ガン、乳ガンなどのリスクが
高まるので、早めに便通を正常な状態に戻すことが望まれる。

便秘予防・解消のためのアドバイス

規則正しい生活をし、排便を習慣づけることが第一だ
起床時にコップ1杯の水を飲むと、胃結腸反射を起こして
朝の排便を促してくれる。

ウォーキングなどを行って腸の蠕動運動を促すことも必要だ。

食事面では、食物繊維を多く摂ることが第一
ペクチン、アルギン酸、コンニャクマンナンなど水溶性の食物繊維、

セルロースやリグニンなどの難溶性食物繊維の両方を
摂ると効果的だ。また、乳酸菌とそのエサになるオリゴ糖を摂取し、
善玉の腸内細菌を増やして、腸の健康を保つことも大切である。

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